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自然の写真集

アラスカで書いた滞在記

お友達の鳥海さんのサイトに投稿した文章です。


フェアバンクスより(1)キャビンと月とオーロラ 投稿者:tama  投稿日: 3月10日(土)15時53分30秒

この冬のアラスカは暖冬です。気温はマイナス10度とかの日もめずらしくなく、みんなびっくりしています。
私としてはリアルな寒さを体験できないことが少し残念な気がするくらい。でもこの前はマイナス30度近い中、クロスカントリースキーで山のキャビンに泊まりにいきました。鼻の中は凍るけれど、湿度がなく、運動しているので、寒さはそれほどは感じません。

トレイルにはムースやうさぎ、鳥の足跡。見渡す限り、スプル-スの林がひろがっています。自分達のしゃべる声とスキーの音だけが、人の世界。ここでは森の世界、動物の世界に入っていくのがとてもカンタンなことに感じられます。

その晩は月夜でした。雪の世界、なにもかもが静かで、それでいて静寂のなかにかすかな音が流れているような、そんな夜。一面の白い世界が月に照らし出されて、幻のよう。こちらにきて、月に心をうばわれているような気持ちになります。日本で見る冴え冴えとした月ともハワイで見るクリアでやわらかな月とも違う、今までに見たことの無い月にすごく魅かれています。光りが、強い。

この日はオーロラはでませんでした。いつもいく山の上ではオーロラと月をいっしょに見ることがあります。どちらも信じられないくらい美しいです。

オーロラが世界で一番明るく美しく見られるフェアバンクス。オーロラを見たときの気持ちは言葉にならないーと聞いていたとうり、はじめて全天にひろがり変化しつづけるオーロラを見たときは、まばたきできませんでした。心が「説明できる範囲を超えている」と言っているよう。説明のつかない気持ちにさせられる、そんな体験を重ねていっています・・世界はなんて美しいんだろう。

*ずっとパソコンが壊れていたのですが、やっと使えるようになりました。もう最高の日々です。会う人会う人魅力的です。そしてアラスカの自然に魅せられています。デナリのこと、ネイティブフェスティバルのこと、出会った人びとについてなどまたこちらに書きたいと思っています。


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質問におこたえします♪ 投稿者:tama  投稿日: 3月21日(水)07時01分20秒

昨晩のオーロラはすばらしかったです。
降ってきそうなオーロラ。宇宙からの贈り物!

質問にお答えします♪一日の様子はこんな感じです。
朝10時ごろ起きて、ベッドメークをしたり、お客様の旅のお手伝いをしたり、日本語教室のボランティアに行ったり、友達に会ったりして・・昼ご飯は朝と兼ねて、食べて、夕ご飯はステラと交代でつくりあって食べています。夜は9時過ぎに家をでて、スキーランドというオーロラが見える山に行きます。そこで10時~翌2時まで小さなお店のお手伝いをして、3時すぎに帰ってきてベッドへ。お店は週に4,5日。オーロラがでればお客様も外に出られるので、私も外にでてオーロラを見ています♪

旅のお手伝いはいろいろで、バローで結婚式をあげるカップルのために、ウェディングドレスとタキシードを安く買えるお店を探したり、人の少ない温泉を紹介したり、犬ぞりのツアーの手配をしたり・・です。

この犬ぞりをしているファミリーがとても素敵なんです。映画「白い牙」にでていた犬はこのファミリーの犬。彼らはもともと人口300人のネイティブの村に住んでいて、お父さんのジョーは、狩の名人であり、きこりであり、家を自分で建て・・・何でもできるアラスカ人。夏はキャンプしながらのユーコンの川下りや山歩きのガイド、冬は犬ぞりやアイスフィッシング、わな猟、などで世界中から訪れる人たちとすごしたりもします。奥さんのシェリーはジュノー出身のとっても明るい奥さん。3人の子供達はホームスクーリング(学校にいかずに勉強しているーこちらではめずらしくないです)ですくすく育っていて、とても感じがよくて・・・この家族とすごすとみんなHAPPYになってしまう・・1日の様子から話がずれてしまいましたが、このファミリーのツアーについて知りたい方は私のメールアドレスにご連絡ください。

スキーランドに行かない日はどうしているかというと、キャンプやクロスカントリースキーにいったり、温泉に行ったり・・ときにはpartyに行ったりということもあります。

アラスカの人とオーロラについて・・・
こちらの人は日本人のように外で何時間も待ったり・・ということはないですが、昨日のはすごかった!色がよかった!とか話にでることがあります。いまいるB&Bのオーナー夫妻、マイクとステラはオーロラがとても好き。今朝も「昨晩のは今年1番のすばらしさだったね」と言われていました♪

西久保さま、マクセルのCFが見れるのうれしいです!ダウンロードして、あとでゆっくり見たいと思います。楽しみです。

宮田さま、ハイダ・グアイに行かれるんですね。いいですね!!またどんなところだったか教えてもらえたらうれしいです。


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フェアバンクスより@冬のデナリ 投稿者:tama  投稿日: 4月 9日(月)04時10分09秒

デナリ ナショナルパークから戻ってきました。とてもとてもよかった。クロスカントリースキーやスノーシュー エコロジーツアースライドショーなどどれもよかったです。雄大な自然の中で、満たされた気持ちになりました。夜は一日キャンプをしました。初めてのウインターキャンプ。手元の温度計はマイナス6度。アラスカにしては暖かい日です。雪の上にテントをはって・・風の音とときおり犬の声がきこえます。寝袋を2枚重ねると意外に寒さに凍えることもなく寝てしまいました。

それから・・素敵な人に出会いました。エコロジーツアーに一緒に参加していた女性とおしゃべりをしていたら、「家に泊まりに来ない?」といってもらって・・突然、彼女の家に泊まらせてもらいにいくことになりました。
丘の上の大きな木の家。夜は満天の星空が見られ、朝は窓から山々が見渡せる家。家の中には世界中から持ち寄られた、絵やオブジェが飾られていて、アウトハウス(野外のトイレ、ちいさな小屋になっている)にはたくさんの絵葉書が壁いっぱいに敷き詰められる様に貼られていました。

アンはデナリファンデーションという、シニアや子供達に教育プログラムを提供するNGOで働いていて、ジョンは大学で人類学を教えているそう。ここには15年前から来ていて、その間日本に2年いったり、旅をしたりして、出たり入ったりしているのだそうです。そのアンとジョンの人柄が素敵なの。年は30代後半か40代前半かな。明るくて自然でさっぱりしていて、そして目がやさしい。彼らの新婚旅行は6カ国6ヶ月!というのにはあこがれました。夜、薪ストーブのまわりでお茶を飲み、話しながら夜がふけていきました。

いっしょに泊まりにいったLILYとクリスティーンも魅力的でした。翌日LILYがガイドするスノーシュー(かんじき)ツアーに参加したら、たまたま参加者がクリスティーンとさおりさんと私だけ、の4人のミニツアーに。

「自分がムースになったつもりで歩くといいよ」

「深い雪の所は大変なときもあるけど、僕は一歩一歩祝福の気持ちで歩くんだ」

LILYは兎の足のつきかたとか、ライチョウの羽がかすっているところ、穴の意味など雪の上に残る動物の世界を翻訳してくれました。その話をきいていると、そこにいる動物の姿が見えてくるの。ここをこんな風に走っているんだって。

「ここは今あるPARKROADができる前、50年前かもっと前にここのパイオニアの人たちがつくった道なんだ。ミューリー氏を知ってる?ここでクマを見ていたんだよ。」

「Two In The Far Northを書いた人?」

「そう。その本は彼と奥さんの物語だよね。ちょうど2,3週間のうちにそのミューリー婦人に会うかもしれないんだ。もう98才なんだよ」

こんな美しい公園、しかも人の影響を最小限に押さえる努力をおしまない公園につくりあげていった人たち。その哲学を受け継いでこの公園をささえている人たち。最後の晩のパーティの後片付けを手伝いながらそんな人たちとすこし話をしたのですがみんなどこか穏やかで気持ちがよかった・・・

moyaさん、アラスカやっぱりとても素敵なところです。今日は雪が降っていますがこちらも春です。日も長くなって、どことなくみんながうれしそう。2日前山のキャビンに泊まりにいったのですが、太陽の光があたたかくて、鳥が鳴き、雪原がきらきらと輝いてとてもきれいでした。

今日フェアバンクスを発ちます。出会ったすべてに感謝の気持ちでいっぱいです。


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フェアバンクスより@サークルへ 投稿者:tama  投稿日: 4月 9日(月)04時16分34秒

フェアバンクスから6時間ドライブしてサークル温泉にいきました。きれいに晴れあがって澄んだ空。その途中の道がとても気持ち良かった。森林限界で木がとまるところ、樹氷、日の当たらない側の細い木々、雲がとても近いところ、風の気配。風と気温は場所や標高で変っています。

ゆるやかな山々の間、どこまでもどこまでも木々と雪。途中雲がとても近いところで車を降りました。雪の結晶はそのままのかたちで降り積もっています。光をあびて、ただただひろがる風景の中。そのひろーい、広い景色の中、おどろくようなところにポストを見かけます。人が住んでいるのです。6時間の間ポストはひとつふたつではなくて、たくさんの人が町から遠く離れ、広大な風景の一角に住んでいる。こういう場所にくらすとどんなことを考えるのだろう?そのときドライブしていたのは4人。

「こんなところに住んでみたいね。家をつくって。」彫刻家のまもるさんが言いました。

「家を作って、住みたい」気象学者の野原さんもいいました。

さおりさんと私も「住みたいね」って言っていました。

私の中でどこまで本当にしたいのか分からないのですが、そのときは自然にそう口にしていました。どこに住むかってとても重要だと思います。好きなときに、好きな場所で暮らしたい。大きな自然を感じられる、ときには宇宙に心を放てるような場所に暮らしていたいと思います。


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